あーあ!コロナで全部ライブ飛んだよ!なーんもやることねー!
ミュージシャンの方もライブが中止になり、お客さんの顔が見られず悶々としていることと思います。我々ライブに関わるスタッフや演奏する場所も存続の危機に瀕していますが、なんとか乗り切ってまたみんなで笑ってライブをするため、その後の爆発に向けてこんな時だから今のうちに機材のメンテナンスをしておきましょう!
コロナウイルスの驚異により音楽業界を含むエンターテイメントに関する全ての人々が生活の危機に瀕しています。
前回、コロナウイルスに関して特定の場所が名指しされる報道について私感を書きましたが、一日一日状況が変わり情報も進む中で自分も周りも意見や思いの変化があると思うのですが、3/5時点で書いたものとして追記などはしないでおこうと思います。
しかし、現状は他国のような救済策はなく、いよいよ、よく知っているライブハウスでも従業員への給料が支払えない、畳む準備をしているなんて声も聞こえてきてしまっています。
あなたにとって大事な場所や大事なアーティストがいたら支えてあげてもらえたらと思います。それはお金でなくてもメッセージでもいいと思います。
なくなってからでは復活もできないので。
無事に乗り越えて復活できたらこの業界は強いです。この鬱憤を燃料に大爆発が起こせると信じています。
しかし爆発したいのにライブ中にギターから音が出なくなったりしたくないですよね!
そんなわけでしっかり今のうちに楽器や機材のメンテナンスをしましょうという記事です!
感染対策にもなるし良い音もグリルから!マイクのグリルボールを洗おう!
マイクのグリル洗ってますか?
グリルボール洗わないと本当にクサイですよ。クサイだけならまだいいんですが洗わなければ臭いのみならず音も悪くなるのです。
「え?音は関係なくない!?」って思った人!そんな人はまずはこちらを読んでください!
マイクのグリルを持つと音が悪くなるって解説は前にしましたが、グリルを洗わないことで唾が固まったりしてグリルを手で握るのと同じようなことが起こるのです。
マイクは正面からだけでなくグリルの下や横からも音を拾ってその全ての音が合わさることで指向性を生んでいます。音の入力方向に対してどこか正常でないところが生まれれば指向性の変化(劣化)や音質の劣化がでます。
マイクグリルの洗い方
- マイクからグリルを取り外す
マイク本体とグリルを回せば簡単に取り外せます。取り付ける時はネジがしっかり噛んでいるかチェックして取り付ける。噛み合っていないのに無理やり回してつけるとネジが切れて壊れます。 - グリル部分とスポンジ部分を分解する
BETA57など例外もありますが、ほとんどのマイクのグリルボールはメッシュのグリル部分とスポンジの部分が別れていますので分解して洗いましょう。
ずっと洗っていないとグリル部分とスポンジ部分が唾で固まって取れにくくなっていることもあります。無理に剥がそうとするとスポンジが破れてしまうこともあるので慎重に外してください。先に濡らしたりしても外れやすいです。 - 綺麗に洗う
グリルとスポンジが外れたら中性洗剤などで綺麗に洗いましょう。
いい香りがする洗剤だとお花畑で歌っているような気がしてハッピーになれます。 - 洗い終わったら水気をしっかり切る
タオルやキッチンペーパーなどで拭いたり押したりしてしっかり水気をとります。
特にグリルの方はしっかり水分を取らないと錆が出るので注意です。 - 水気が取れたら風通しの良いところに干す
風が適度に当たるところで干しましょう。わりとすぐ乾きます。
綺麗に洗えば気分もぶち上がりハイトーンだって簡単に出るようになるかもしれません。(約束はしません)
グリルを洗って乾いたらマイクに取り付けてもとに戻すのですが、取り付けるときにも注意が必要です。
このようにグリルのフチにしっかりスポンジがハマっていないと音の劣化の原因となってしまいます。靴下のかかとの部分が土踏まずやアキレス腱にきちゃう感じです。きもちわるい。
このようにフチに沿うようにしっかりグリルにスポンジをはめてください。
これでマイクのグリルのメンテ完了です!
たまにでなく、できればライブやスタジオで使うごとにしっかり洗いましょう。マイクに愛着も湧くし次に使う時に気分もいいです。
え!?何っ!?ボーカリストなのに自分のマイク持ってないの!?
そんな人はこの記事を読むべし!
マイマイクのすすめの記事にも書いていますが、マイクはしっかりと自分の声に合わせて選ぶものです。マイクは必ず音を聞いて決めましょう。
しかし音が良かったからといってめちゃくちゃマイナーなマイクだとPAが扱いきれず困るなんてこともあります。ですので
まずはこの超定番あたりを楽器店などで自分の声を通してチェックするのがいいと思います。
このド定番ならどんなに小さいライブハウスのエンジニアでも使ったことがあるはずです。
コンデンサーマイクなら一番の定番は87でしょうか。
これもPAなら誰でも使ったことがあるでしょう。
あくまで定番マイクとしてどんなPAでも扱えるという候補です。自分の声に合うか合わないかはしっかりチェックしてから買いましょう!
マイク内の断線等もチェック!
マイクの断線ってチェックしたことない人がほとんどだと思います。
マイクをぶん投げたりしてはいけないですが、落としてしまったりした場合にもケーブルが切れたり外れたりすることがあります。
SM58なんかでは簡単にチェックすることができます。
ヘッド側のチェックは図の矢印の通りにひねります。
マイクをひねって開けると細い線でつながっているのがわかります。
この線が断線していたり外れていないかチェックしてください。
確認する際この線が切れたりしないよう注意して開けてください!!
コネクター側も同じようにチェックしてみましょう。
コネクター側はこの図の①のところにあるマイナスのネジを小さなドライバーで回してネジが緩んだらペンチなどでXLRコネクター部分を優しく引き抜きます。
するとこのようにマイクとコネクターが線で繋がれていることが確認できます。
このケーブルが切れないようコネクターを引き抜く時はくれぐれも慎重に作業してください!
これらのケーブルがもし切れていたらはんだ付けしてください。
もしわからない、細かい作業が苦手だって人がいたら話しやすいPAの人に相談してみてください。機材好きな人だったら「おー!これくらい直してやるよ!」って喜んで直してくれると思いますよ!ライブ後にあざすってビールの一杯でもおごってあげれば仲良くもなれて今後もハッピーでしょう!
ギタリスト・ベーシストは各シールドやジャック部分をチェック!
ギター・ベースの音が出ないトラブル原因第一位はシールドやパッチ抜けですが、その次の原因はケーブル断線です。
ライブができないこんな期間の間にすべて自分の手持ちのシールド類はチェックしておきましょう。
普通に音を鳴らしても問題ないかもしれませんが、ケーブルがねじれたりよれたりした時だけブーとかジーとか症状がでることもあります。音が出る出ないだけでなくしっかり断線していないかチェックしましょう。
こういったテスターを持っている方はシールドのホットとグランドをテスターで測定してチェックしてみてください。
シールドのホット?グランド?TRSだとコールドも?テスターでどうやって計るの?って話になるとどんどん長くなっていっちゃうので個別にググってみてください。きっとすぐ解説サイトが出てきます。すでにテスターを持っている方なら説明しなくても理解していると思いますが…。
テスターは持っていると便利です。ギターのメンテナンスなんかにも使えますし持っていて損はないです。家のコンセントの電圧だって計れますし一家に一台、一バンドに一つは持ちましょう。
そんなテスターとか計測とかよくわからないよーって人にはケーブルをチェックするための道具、ケーブルチェッカーなんて便利アイテムもあります!
これならシールドもマイクケーブルもRCAもミニステもなんでもチェックできちゃいます。
INとOUTにケーブルを挿せばランプで簡単に結線を表示してくれてグネグネケーブルをこねれば一瞬だけ途切れた場合でもランプで確認できます。
ケーブルのチェックだけならこんなアイテムを使えば簡単です!
ケーブルのチェックができたらギターやベースやエフェクターの受け部分のジャックもチェックもしましょう。形状や分解方法はそれぞれ違うので調べた上で断線や中の線に負荷がかかっていないか、切れそうなところはないかチェックしていきましょう。
ドラマーは持っているスネアを全部バラして掃除しよう!
ドラムのヘッドはまだ交換時期ではないですか?
どちらにせよ一度ヘッドは外してスネアなんかは綺麗に拭きましょう!
ドラムのあらゆる隙間にはスティックの木くずがたくさん挟まっています。
まずは全てネジを緩めてバラバラにしましょう。チューニングに慣れていないから今の状態を変えるのは…って人はいい機会なのでチューニングすることにも慣れましょう。
何度も何度も緩めてチューニングしてを繰り返していたら見につきますし、耳も良くなります。
自分の中の最適なチューニングが作れるようになれば本番中にもピッチの変化に気づいてMC中に直すこともできるようになります。
スネアに挟まった木くずなどがとれたらクロスなどで拭いて綺麗にしましょう。
ペダルなども持っていれば合わせて綺麗に拭きましょう。
ドラマーは他のメンバーよりも汗をかくことも多いですよね。
スネアのシェルは木が多いですしスチール部分もあります。ペダルもそうですが、汗=水分を残しておくのはよくありません。
サビや腐食につながらないようしっかり乾かして拭いておきましょう。
メンテナンスをしっかりしてライブする時がきたら爆発しよう!
今なかなかライブができないからこそ、この間にこれまでできていなかったメンテナンスをしっかりしましょう。
音楽が好きな人は今はみんな苦しいですが、明るい未来のためにしっかり準備をして動き出す時に大爆発できるようにしておきましょう!
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