演奏時間はやってもらいたいだけじゃないのかな…自分のイベントだったら何分でもいいんじゃないの…?
今回も前回に引き続き、ライブハウスなどでライブイベントを企画する際にぶつかるタイムテーブルの作り方について紐解いていきます。その中でも今回は演奏時間についてを解説していきます。
転換時間編をご覧になっていない方はコチラから先にどうぞ!
前回解説した転換時間の決め方はバンドの編成だったりで時間が変わってきましたね。それに転換にかかる時間を見誤ると時間がどんどん押してしまうリスクがありました。
今回は演奏時間なので、好きにやってもらいたいだけの時間編成でいいので難しく考えることは少ないですが、ある程度注意すべき点はあります。それらをみていきましょう。
出演するバンドにマッチした演奏時間にしよう
好きなバンドを呼んでイベント企画をするのであれば出演者のことはよくわかってると思うので大丈夫だと思いますが、バンドにはちょうどいい時間というものがあるはずです。
もちろん与えられた演奏時間でやることがほとんどでしょうが…
例えば一曲がどれも10分超えとかのサイケやシューゲイザーやインプロといったバンドだったら持ち時間20分じゃ全然物足りないですよね?
逆のパターンで、超高速スピードなパンクバンドだったら60分なんて持ち時間与えられてもたぶん時間を使い切りません。ドラマー死んじゃいます。
ですので、そのバンドごとに適した時間を割り当てるというのがまず1つ目に重要です。
SE・MCなども演奏時間に含まれる
これはタイムテーブルを考える上で、というより演者側が知っていてほしいライブをする上での予備知識です。
しかし、イベント企画者はそれを注意事項として演者に伝え、喚起しておかなければいけないのです。転換で押した、演奏時間が押したというのは、押すだろうことを予想できなかった企画者の責任です。
ライブハウスではあまりないかもしれませんが、ホールやアリーナなどのライブでは押して撤収時間が過ぎれば当たり前に延長料金を取られます。それはもちろんイベントを企画するイベンターが支払うことになります。時間を読み違えたタイムテーブルを作ったからです。
と、いうわけで、少し話は逸れましたが、そうならない為にもイベントを企画する際には出演するバンドにSEやMCや退場の時間も持ち時間に含まれることや、トリのバンドのアンコールがありそうなら、それは持ち時間の中に入れるのか、持ち時間やりきってからアンコールでいいのか予め伝えておきましょう。
そういったことをイベント企画者が出演者側に伝える時間を知っていますか?
【顔合わせ】です。
よくリハを全部終えオープンするまでにあるアレです。
アレは文字通りに顔を合わせて、
「はじめまして〜」
「良いエフェクター使ってますね〜」
「スネアどこのですか〜?」
とかおしゃべりする時間じゃないんですよ。
リハ終わってご飯食べ行ったり出掛けてていないなんてバンドもいたりしますが、企画者が出演者全体に注意事項を説明できる時間はここだけですので極力参加して下さい。
時間の説明以外にも打ち上げのことだったり、撮影が入るだのライブ配信があるだのの説明もあるかもしれないので重要です。
また話が逸れちゃいましたが、演奏時間を決める上で注意事項をちゃんと出演者に説明して時間を守ってもらうことが大事というポイントでした。
お客さんの立場になって演奏時間を考えてみよう
「好きなバンドをたくさん、長い時間見たいの♪」
と言って、10バンドブッキングして持ち時間60分やったらどうでしょうか。お昼から夜までぶっ通し。3番目と9番目が見たいとかもう無理ですよね。地獄です。
イベント企画者は全部のバンドが好きで全部のバンドをロングセットで見たいと思うでしょうが、お客さんみんながそうとは限りません。
お客さんは目当てのバンド以外は知らないバンドかもしれません。
そのお客さんの知らないバンドを新しく知ってもらうのもイベント企画の醍醐味なんじゃないでしょうか?
さっきの10バンド持ち時間60分耐久レースだと、目当てのバンド以外は疲れて見る気しないですよね。そうなったらイベントとしては失敗だと思います。
フジロックみたいに原っぱで寝ながら聴けるならいいですが、立ちっぱなしで途中退出できないライブハウスならお客さんに負担なく満足して帰ってもらうにはどうしたらいいか考えることが企画者の腕の見せ所です。
ライブの内容が薄すぎたらチケット代の割に合わないと感じるかもしれませんし、耐久レースだとチケット代の割に得をしたと考えるより、疲れて全部見れないし損をしたと感じるでしょう。
程よいヴォリュームで流れのスムーズなイベントはテンポよく楽しめてあっという間に終わったけど充実感を得ることが出来ます。
そんなライブイベントを企画できるようライブ本番の演奏時間もよくこれらのことを踏まえて決めてみてはいかがでしょうか。
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