セット図/ステージプロットの作り方

ライブの為に

セット図ってよくわからないからなんとなく送ってるわ

そんな人多いと思います。

今回はライブ出演する際に必須なセット図の作り方のポイントを紹介します。会場側が欲している情報は何なのかを押さえましょう!

ライブの出演が決まったら会場に自分のバンドのセット図を送りましょう。ステージプロットと呼んだりもしますね。
セット図がないとあなたのバンドがどんな編成でどんな機材を使用するのかわかりません。リハーサルや転換をスムーズに進めるためにも事前に作成し送っておくのがルールとなっています。

セット図の具体的な書き方などはネット上で他に説明されている方もおりますので、そちらを参考にしていただければいいと思うので、ここではどういったポイントが作成する際に必要になるのかというところに絞って説明していきます。

あくまでバンド自らが作って送る場合の説明となります。
専属のPAがついているようなプロのミュージシャンは音響まわりのセット図や回線はスケールも含めた図面など詳細なものを会場とのコンタクトを含め担当スタッフが行うはずです。
バンドであれば誰しもライブハウスでの第一歩から始めるものですので、そんな方へ為になる解説を目指します。

 

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セット図の役割

そもそもなぜ必要なのか。

「当日リハーサルあるんだからその前に口頭で説明すればよくない?送るのとか面倒だし」
そんな意見もあるかもしれません。

では、とあるライブの日…
リハーサル時間が30分の場合、前のバンドのリハーサルが終わってからバンドに編成やら楽器の位置やら使用するマイクの数などを聞いてからリハーサル転換をしましょう。持ち込みのアンプやドラムの移動もあるかもしれませんよね。
それらを事前に知っていれば前のバンドが終わった瞬間から準備ができますが、聞いてからですとそこから準備をすることになります。
照明さんもそこから灯体の向きを変えたりするかもしれません。
その準備をしている時間は5分くらいでしょうか、複雑なセッティングだとPAのマイクを増やしたり10分とかかるかもしれません。その時間はあなたのリハーサル時間から捻出されます。
「そっちの準備なんだからそれとは別にリハーサルは30分やる」というのは開場時間は決まっている都合で難しいです。
5分の時間が短縮できれば、一曲多くリハーサルで確認できます。フルコーラスでなければ2曲、3曲と確認できます。

リハーサル時間を最大限確保するために必要ですし、結局は自分にメリットがあるということです。

セット図は一度作っておけば変更がない限り同じものを使えますし、変更が出た場合にもそこからの追記で作れます。
一度作っておけば損はありません。

 

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どうやって作る?フォーマットは?

専属の音響さんが送ってくるセット図はその会社やその人のフォーマットがあったり、マイクの記号など色々な決まりもありますが、バンドさん自身が作成する図面であれば必要な情報が記載されていれば形式は問わないと私は考えます。

しかし、人気が出てきてフェスや野外イベント、最近ではサーキットイベントなどに出演するとなればオーソドックスなフォーマットに則した書き方がいいでしょう。オーソドックスな書き方は多くの方が解説されていますので【セット図  書き方】などで検索してみましょう。

 

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セット図作成において必要な情報

作成にあたりこれだけ抑えてあればいいよっていう情報を書いていきます。

  • 編成
    メンバーの人数とそれぞれがどの楽器パートを務めるのか
  • 立ち位置と楽器の位置
    メンバーの立ち位置とアンプやドラムを置く位置を記載
    会場のステージの広さがわからない場合は当日に多少のズレが出ることもありますが大幅な変更は控える
  • 持ち込み機材とレンタル機材
    アンプ類はヘッドだけなのかキャビネットもなのか、ドラムはセットなのか、シンバルやスネアだけなのかスタンドも持ち込むのか、ボーカルマイクの持ち込みの有無など詳細に書く
    キーボードスタンドや譜面台もレンタルする場合は記入
    管楽器やパーカッションなど持ち込みでクリップ式のマイクを使用する際も記入
    同期などでPCやMTRなどや、その他ライン出力機材を使用する場合は出力はモノラルかステレオか、出力の端子(XLR、フォーン等)の記載
  • ドラムセットの詳細
    ドラムセットの配置を書きます。シンプルなセットであればタムの数だけでもいいでしょう。
    シンバルを持ってきてスタンドだけ借りたい等も記載しておく
    レフティ、オープンハンドスタイルなど特殊なセッティングの場合は必ず記載すること
  • ヴォーカルマイクとコーラスマイクの使用
    意外と忘れがちだが、誰がコーラスでマイクを使用するか記入する
    MCだけで使用する場合もそのことを書く(MCだけであれば曲中はミュートしてマイクから入る余計な音をカットできる)
  • モニター配置
    これは会場の音響さんが考えたりスペースの問題もあるかと思いますが、「どうしてもこういう置き位置にしたい」など、要望があれば記載しましょう。
  • 必要な電源口数と配置
    エフェクターボードやキーボード、ドラムのそばに同期の機材など電源が必要であればその旨を記入しましょう。
    一人であまりに口数が必要であれば自分で電源タップを購入しましょう。
  • IEM(イヤモニ)を使用する場合
    (バンド始めたてではおすすめはしません)IEMを使用する場合はワイヤレスか、ドラマーなんかではミキサーを介して有線で使用するのか、持ち込みのミキサーにPAから入力する回線数、入力の端子などを記載
  • その他の詳細
    お立ち台を使う、バックドロップがある、などその他のことも書く
    ”書かなくてもいっか”よりも”とりあえず書いておこう”の方が良い

 

挙げてみると意外と多いですね。

ですが、これらがしっかりセット図が書かれていたら会場の準備は捗りますし、あなたがステージに上がる時にはすべてが整った状態にできるんです。

専属の楽器のテクニシャンがついていなくても予め準備されていたら気持ちも良くありませんか?
ギャラガー兄弟も大満足!

 

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良い例、悪い例

では具体的によくあるセット図の例を見てみましょう。

まず悪い例です

元気良く「よろしくおねがいします!!」って書いてますけどダメですね!
すべてが曖昧です。
マイクはボーカルしか書いてないから他はいらないのね?当日コーラスあるとか言わないよね?
ギターアンプは何でもいいのね?勝手にマーシャル置いとくけどいい?
え?スネア置いておいたけど持ってきたの?ドラムはタムの数は?2タムにしておくけど、ワンタムって言われたらタム外してマイクも外すから1分のロスね。リハでワンコーラスやる時間減ったね。
え?ベースアンプのヘッド持ち込み?書いてなかったけど?常設のヘッド下ろさないといけないじゃん。1分ロスしたね。もうワンコーラス減ったね。

というように嫌味満載でしたが、必要な情報が書かれていないと段取りが悪くなるんですよ。
悪気はもちろんないと思いますが、これを機にしっかりとセット図を作り時間効率の良いセッティングができるといいですね。

続いて良い例

こちらも手書きで簡素なセット図ですが必要なことは十分記載されています。
これであればステージチェンジの際に必要なものを準備することが可能です。
ベースアンプやドラムセットは所定の位置にセットし、ギターアンプはヘッドを予め下ろしてキャビだけ用意しておけますし、ボーカルもマイクが持ち込みならスタンドだけ置いておきコーラス用マイクはセットしておきます。電源もボードの近くに配置してすぐに準備してリハーサルに移れます。

はじめはコレくらいの手書きでも必要な情報が入っていればセット図は十分です。
イラスト付きでボーカルとギタリストとの距離は3000mmで実物のアンプの写真を使ってとかそんなたいそうな図じゃなくたっていいんです。そういうのは人気が出たら勝手に周りの人がやってくれます。

 

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注意点

ワイヤレスマイクの持ち込みは必ず記載して下さい。
ワイヤレスマイクについては後ほどじっくり記事にしたいと思っていますが、色々と注意しないといけないことがあり、時には持っていくと説明してあってもその会場では使えない可能性があります。
そして勝手に電波を飛ばし周辺施設に影響が出た場合に会場は責任を負わないこともあります。
電波の帯域の理解がないうちは使用は控える方がベターでしょう。

会場のステージの広さがわからない場合は当日に多少のズレが出るのは仕方がないことですが、ドラムセットが下手から上手など大幅な移動があるとそれまでの準備が無駄になってしまうことがあります。何度も言いますがそれで時間を食うことはあなたのリハーサル時間が短くなるということです。
演奏に支障がでる、パフォーマンスに影響が出るのなら、もちろん変更しても構いません。
しかし、他のバンドや開演時間に影響が出てはいけませんし、用意された転換時間に間に合わないのならば演奏時間を減らすしかありません。

 

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良い本番を迎える為ということ

たかがセット図ですが、何度も言うように段取りが滞りなく進めばバンドさんも音響さんも照明さんもみんなが捗ります。
作業が捗ればリハーサルの時間が増えるかもしれません。そうなれば、しっかりと準備をして本番を迎えられます。本番での転換の時間も短縮できるかもしれません。そうしたらもっとじっくりと本番前にチューニングができるかもしれません。アンプやエフェクターのつまみを慎重にセットできるかもしれません。ドラムの角度を配置を気持ちよくセットできるかもしれません。お客さんも転換時間で待ち疲れたりしないかもしれません。

小さなことですが、こういったことの積み重ねがいいライブに繋がっていくのです!

いいライブの為にいいセット図作りを!

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