【コラム】PAが思うコロナウイルスのライブハウスでの感染の報道について

コラム

ライブハウスでの感染拡大が判明してからの連日のニュースにとても違和感を覚えるので書きたいと思いました。
私も業界の当事者であり、心配される声もいただけるのと同時にどうもニュースによって曲解されていると感じる場面もあるので自分の思うこと、おかしいと思うことを書いてみたいと思います。

普段このサイトを見ていただける方は同じようなことを感じていると思います。
しかし、報道を見て勘違いなどをされる方は普段ライブハウスには行かない人のはずです、首をかしげる報道をする記者もそうです。そんな人に見てもらいたいですが世間に届かなくてもまあいいです。アンダーグラウンドはそういうもんです。

音楽は特にパンクなど割と政治思想と結びつきが強い側面があります。社会全体の事故や事件は政治背景を含んで議論されがちですが、私はイデオロギーありきだと正しく判断できないという考えです。フラットなのかと言われればわからないですが、一応それが前提ということだけははじめに書いておきたいと思います。

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ライブハウスは間違いなく感染しやすい環境という事実

汗、ツバ、密閉、密集、換気などなどライブハウスはよく言われる感染しやすい状況がトリプル役満クラスです。それは否定しません。

自粛ムードの真っ只中の今、業界や関係者の中には
全然大丈夫だよ!変わらず遊ぼうぜ!
っていう意見もあったりしますが、私は大声で言うのは難しいかもしれません。
ライブハウスが感染する可能性として危険な場所であることは間違っていないと思います。

でも今、毎日放送されているライブハウスが危ないという一律に危険と言われる報道に溜飲が下がらず溜飲を吐き出しまくってます。

大丈夫だぜ!って宣言できないまでも、ライブ全部が、ライブハウス全てが危ないわけじゃないよって伝えたいのでこれを書いてます。

変わらず遊ぼうぜって言っている関係者も多分同じ気持ちだと思います。だけど今回のことはSNSの文字数では意図までは伝えきれないと思うので長々書いていきます。

まずライブハウスのイメージですが、キャパ100〜200人のオールスタンディングで観客が汗をかいてパンパンで人がぶつかるような距離というようなのが連日の報道のされ方です。

たしかに間違ってはいませんが、毎日毎日そんな日ではありません。
そういった日は実際に中止になっていることもあり、もっと大規模なコンサートなどは報道の通り開催を見送っています。

そんな熱気あふれるイベントの他に、弾き語りで座席ありだったり、客数10人20人のイベントなどで日々経営を回しているのです。

そんなこと報道記者は知らなくて当然なのかもしれませんが、その知らないことで問題のない部分まで危険という印象が侵食している実感があります。

ライブハウスといえどスタンディングなしのジャズバンド専門のところもあります。
インスト(歌がない)であれば歌う事での飛沫もないです。
手が汚れても手洗いをしてうがいをして、たとえドリンクのグラスを持っても触った部分に口をつけなければ問題ないはずです。それは飲食店や家でも同様でしょう。

そんなイベントやライブハウスにまでも大きく影響が出ています。

コロナウィルスの感染は空気感染ではなく飛沫感染というのは知られました。
飛沫したものが手についたりそれが鼻や口や目の粘膜に触れると危険です。

ライブハウスやスポーツジムでは人の汗がついたタオルで自分の顔を拭いたりしたら危険。
最前列で感染者のボーカルの飛沫での感染も考えられます。
ですので混み合うイベントは中止になっています。

座席で距離を置いて座って静かに見るライブハウスも同じなのでしょうか。
インストバンドのイベントでも同じでしょうか。

今の報道のされ方ではいっしょくたに危険と報じられていることに憤りを感じるのです。

着席して静かに行われるライブイベントは危険で満員電車に揺られるのは言及されないのです。
満員電車についてはまた長くなるので下に書きます。

現在大阪のライブハウスで感染者が出て集団感染とニュースで連日どのチャンネルでもどの時間も流れています。
全国で毎日同じようにライブは行われていれば同時多発的に起こっていてもおかしくないはずなのにもどうしてこの会場だけ感染が拡大して取り上げられるのか。
検査方法の疑問、この場所だけ特殊ななにかがあったのかそんな疑問を次に。

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大阪のライブハウスでだけ拡大した疑問

毎日全国のライブハウスでライブが行われているのにこの場所だけで大きな感染拡大があったことに違和感を抱かざるを得ないのです。

全国で同じことが起こっていても検査をしなきゃ発症をカウントされない仕組みもそうだが、もう一つ気になるところがあります。

どうやら、この感染拡大が確認されたイベントの日はお手製のおにぎりとサンドイッチが配られたみたいということ。

事実でなければこれこそ大変申し訳ないので指摘あれば訂正します。

調べると当日のお店のTwitterが出てくるのでおそらくその日の為に用意したと思われる。

食べ物を配ったことを問題視していることではないことは強く踏まえた上で
この日はこの食べ物の要因が強いんではないかということ。
おにぎり、サンドイッチは手で直接持って食べるものなのが大きい。

ウィルスが手などに付着してもきちんと手洗いとうがいなどで防ぐことが重要と毎日やっている。
ライブハウスの環境的な要因もあるが、同時多発的に起こってないところを踏まえるとこの場所だけ特異な点はこの食べ物によるものじゃないかと想像する。

記者はこういった要因を探って報道してもらいたいのだが、今は全部のライブハウスが危険扱いなのです。
今は神経質になるくらい対策をするべきだが、報道ひとつで業界や世間に大きな影響を与えるということを今一度考えてもらいたい。

もしかしたらライブハウスの環境はたいした要因でなく、手を洗わずに手づかみで食べたことが1番の理由にもなるかもしれない。

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検査がされていない

日本国内は他国に比べ圧倒的に検査されていないのは周知の通り。
もちろん軽症や熱すらないピンピンな人の陽性判明で病院がパンクしたり医療従事者が働けないことで医療崩壊が起きないようにする為や、不要なパニックを避けるためといったことは理解できる。

既に多くの場所で感染拡大が起こっているとも言われるし、自分も感染者かもしれない状況だ。
日本は他国に比べて感染者が緩やかだとテレビで語ってWHOにも感染の多い国と発表された日本の名前を除外させたりしてるけど、検査をさせないのだから増えないのは当たり前。

オリンピックも控えてるから隠蔽してるとつつかれたりしてるが、控えてるからこそ他国に怪しまれないよう徹底的に検査するべきだ。

検査のハードルの高さ故、誰でもどこでも感染している可能性がある状況の中で連日放送される特定の業種の名指しと危険なので行かないで下さいという報道はおかしいのではと思う。

全国のあらゆる施設や会社、交通機関などでランダムで検査をして統計上で圧倒的に感染率が高いなら納得もいくがそうではない。

その場所で感染が確認されている事実と感染者の行動履歴を淡々と説明するだけで十分だと感じる。
ワイドショーでの感染症専門家でないタレントの個人的な感想が世間や渦中の業界へ大きな影響を与えていることを今一度俯瞰して考えてほしいものである。

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特定の業種の名指しと忖度

毎日、ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テントが放送される。
この並びに違和感を抱くのは渦中の当事者だからだろうか。

この名指しされた施設は実際に感染者が報告されたところだ。それはいい。

換気の悪い空間
室内
人や物が触れ合う
など感染に危険な要素は報道されていてそれにも当てはまる。それもいい。

しかしニュースを見ているといつもの名指しで並べられている施設一覧のフリップに
[ライブハウス(大阪)]
とか
[スポーツジム(千葉)]
とか書かれていて
[スキーゲストハウス(イタリア)]
と書かれているのだ。

他にも国内の感染場所はあるにも関わらずその並びに海外の感染例があるのも疑問であるし、もちろん感染を注意する場所であることはそうなのだが、スキー場も飛んだとばっちりである。

スキーのゲストハウスや密閉されたテントといった突飛なラインナップの割に和歌山で感染者が出たパチンコ屋などはラインナップに入っていない。

与党も野党も厚生労働省の役人もマスコミも、室内のタバコの煙が蔓延してハンドルや玉やメダルやボタンで他人と接触する密閉空間のパチンコ屋については一言も触れません。

映画館などもわりと当てはまりやすい施設であるがラインナップに含まれているのを見たことがない。席を1つあけて座るようにしたり施設はみんな努力している。
実際に感染者はまだ出ていないしラインナップに加えるのはそれこそ悪い影響があるかもしれない。
しかし子供が休校の中、学童に人が増えたりゲームセンターなど報じられる中に環境的な面で映画館への注意喚起が少ないのには意図を感じざるをえない。

報道テレビ関係者の心情にどう作用しているかはわからないが映画はテレビ制作における大スポンサーであるのは事実である。

それに加え、ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェ、雀荘、スキーのゲストハウス、仮設テント、これらのテレビCMは見たことあるだろうか。しいていえばスポーツジムとスキー場くらいか。スポンサーとしてテレビ制作費への影響力として判断するとこの並びの違和感にもつながるかもしれない。

パチンコ屋や映画館が危険とかライブハウスがそれより大丈夫という話ではなく、この感染が広がりやすい場所のラインナップにはそれを発表したり報道する側の意図が生じている可能性があることは留意しなければいけない。

根回しの有無や報道の差で経営難や倒産が起きていいのだろうか。
そういったことが起こると、こういった時の為に献金が蔓延ることになりかねない。

大阪のライブハウスでの感染拡大は、もちろんライブハウスの危険性が騒がれる前に起きたこと。屋形船だって当時はこんなことになるとは思っていない。
名指しされてる業種はライブハウスに限らず今は過剰なほど神経を尖らせて衛生面に気を使い営業している。そんな経営努力はお構いなしの連日の特定業種の羅列である。

最後に誤解のないようにもう一度言うと感染の拡大がある場所は事実で報道するのは当然なのだが、業界による謎の差があるんじゃないかということ。
陰謀論(笑)で済ませるような話であってほしい。ほんとに。

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現状の検査方法による満員電車とオフィスの矛盾

特性の業種を名指しされる割に満員電車と大規模オフィスについての言及がないことにも疑問を感じます。
一度なにかのニュースで見たのですが、満員電車は定期的に換気がされ喋る事もない為、飛沫もないので広がりづらいとのこと。

みなさんこれで「あー、なるほど、納得!」となるのだろうか。

乗ったらなかなかドアの開かない通勤特快では換気もままならないし、そもそもあの乗車率でドアが空いた程度で通路側まで換気されるのか。手すりや吊り革、衣服の触れ合いでの接触などリスクは多分にある。

感染者の行動履歴に電車があっても運行本数や乗換や車両特定の都合上、そこにいた人も絞れないため、仮に集団感染の温床になっていたとしても証明はできない。

現状日本の検査方法だと証明できないので電車が危険な場所になることはないのだ。

証明ができないので電車は集団感染にはならない場所になっているので、危険場所としてニュースでは報道されないカラクリになる。

そして行動履歴を追って検査をして温床を見つける方法について。
感染者がライブハウスに行ったとなるとそこにいた人が検査を受けて新たに感染が見つかるというのが今の状況。
ライブハウスは幸いにも最初の感染者が検査をして陽性だったから広がっていることが特定できた。

簡素化されたとはいえ、他国とは圧倒的に検査のハードルが高く検査を絞っている日本の方法では熱も何もない潜在感染者はたくさんいるはず。そして検査も100%陽性陰性判断できない症例がある。

感染していても発症と軽症の良い方を引いていれば体内にいてもみんな気づいていない。
オフィスもワンフロア何百人といて、他にも人が多く集まる場所も集団感染が起きていたとしても最初の1人がでなければ感染も蔓延も起きていないとカウントされる。

どこでも危険な場所になりうる環境であることとそれが判明しづらい検査方法を踏まえた上で、特定の業種を名指しで連日報道することに違和感を感じるのです。

私も大人ですから経済が滞ることを危惧して政府やマスコミが国民のパニックにならないように満員電車やオフィスビルが危険だと煽ることはしないし、もし危険があってもオブラートに包むでしょう、そんなことはわかります。

ならば、オフィスや交通機関も危険はあるけど経済は優先せざるを得ないので対策してみんなで凌ぎましょうという報道にしませんか。

満員電車は拡大しづらいから大丈夫というこじつけのような報道の裏で一律的なイベント自粛で美術館や水族館などリスクの低い場所まで休館という現状に恐怖を感じます。

満員電車が感染拡大しづらいという理論が通るならば、メロコアなんかの比較的感染リスクの高そうなジャンルも、ダイブモッシュなし全員マスクの直立で見る限定イベントなんかならバズる要素も含んで面白いねという屁理屈も通るんじゃないでしょうか。

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落としどころは

感染者が0にならなければコンサート、ライブイベントがまた集団感染の場になる可能性があるのだから世界で感染者がいなくなるまで大規模イベントは中止なのだろうか。
スポーツイベントは無観客にせざるを得ないのだろうか。
それまで待っていたら芸術やスポーツやそれにまつわる仕事、スポーツジムや屋形船と類似する飲食店やその他たくさん(略)に関わる人がウイルスでなく社会的に死ぬことになると思う。

ウイルスが0になるまでというのは極論になるので、じゃあインフルエンザのようにワクチンや薬ができたらイベントの再開の合図なのだろうか。

または気温や湿度の関係で集団感染が無くなることを見越してそれまでは中止するべきなのだろうか。

いずれにせよ、それまで待つことですら大企業だけ生き残れても中小は死ぬことになる。

そう考えると今だけイベントを自粛することに意味はあるのだろうか。

感染拡大について不要不急のイベントは自粛すべきというのは理解できるが、携わる人の社会的な死が待ってるのなら、経済面において感染拡大する可能性があっても公共交通機関とオフィスは稼働せざるを得ないという論理において矛盾が生じると考えてしまいます。

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非常事態だからこそ冷静に物事を考えよう

これだけ長々書いてきたわけですが手放しで、じゃあライブに遊びにきて下さいね!とは到底言えないです。
しかし、毎日のようにライブハウスについて報道され危険と煽り自粛する報道にこれだけ私は矛盾を感じています。
テレビのニュースだけを見ていると大きな誤解を生むと思うのです。
ライブハウスにも色々な環境があり一律では括れないし経済も動かしている。
今はこの状態故、ライブハウスだけでなく名指しされてる業種に携わる人は過剰なくらいに感染の対策をしているにも関わらずそれは伝わりづらく危険な論調だけ膨らんでいる印象(当事者だからかもしれませんが)を受けます。

ライブハウスなら構造1つをとってもそうですし、イベントの内容もそうだし、人それぞれ遊び方もそうだし、家に帰れば年寄りがいるなど家庭環境もそうだし、医療関係の仕事をしているもそう、ノマドワーカーで1人暮らしも、人それぞれ環境は違うはず。
それぞれが自分の環境と照らし合わせ行動し、経済や社会も考えて共にウイルスと向き合わなければなりません。

テレビに関わらずネットもニュースやマスコミも、友達と話す情報でさえ全て絶対と信じ切ると矛盾に気づけません。
自分の脳みそで考えることが重要です。

今こんな状態なのでパニック的な判断をせずに冷静にウイルスの特性やそれにまつわる自分の行動や、自分に関わらない経済活動まで落ち着いて見なければならないと思います。

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