ラインチェックってなに?

キーボード

ラインチェック?聞いたことねーな。そんなのPAが勝手にやっとけよ!

今回はラインチェックについてです。モヒカンくんの言うとおりPAが勝手にできる作業であれば良いのですが、ラインチェックはアーティストとPAが一緒に音の信号を確認する作業となるので知っておいてもらいたいので記事にしました。

PAが音の確認をする為なのですがアーティストの機材を使い実際にライブで使用する設定や音色を出してもらう必要がある為、ライン出力の楽器を使用するアーティストの人は知っておいてもらいたい内容です。

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ラインチェックの目的

ラインチェックはなんの為にやるのかというところから説明します。
ライン出力をする楽器は、キーボードやシンセやドラムパッドやシーケンサーやサンプラーやMTRなどなどたくさんありますよね。
これらの楽器は主にライン出力されたケーブルをDIに挿して使います。(DIの説明は割愛)
その音の信号がPAへ送られスピーカーから出て空気の振動がお客さんの耳の鼓膜を揺らし蝸牛の中のリンパ液が振動し有毛細胞を動かし聴神経に伝え…

てな具合で、DIにケーブルが刺さっていれば音は出力されるはずです。

出力される“はず”なんです。

この“はず”という不確定要素をラインチェックで確認して潰しておこうということなんです。

出力されるはずと書きましたが、もちろんケーブルがしっかりと刺さっていれば音は出ます。でも少しでも刺さりきっていないだけで音は出なくなることがあります。パッと見では気付かないような半刺し状態なんてこともあります。他にも、ボリュームツマミを上げていなかったなんてこともあるかもしれません。
ラインチェックをして音出しできていれば簡単に気付けることですが、転換時にケーブルを繋いで終わりだとボリュームの上げ忘れという簡単なミスもわからずライブ1発目の音が無音という惨事が生まれます。

ですので、一度ライン出力のケーブルをDIやPAの機材から抜いたり刺したりをし直した場合はラインチェックをするのです。

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ラインチェックっていつやる?

これまでの説明でなんとなく理解してもらえたと思いますがラインチェックのタイミングは本番前です。
リハーサルの時はラインチェックとはあまり言いません。リハーサル時はサウンドチェックとして1つ1つの楽器の音をもらうのでその時にラインのチェックも込みで音作りへ移っています。
もしリハーサルで音がPAへ送られないといった場合があれば必ずリハーサル内でその原因を突き止めておいて下さい。同じ状況が本番前に起こった時には、お客さんもいますし転換の時間制限もありせわしなくなるので焦ってしまうことでしょう。そうならないためにも出力に関するトラブルはリハーサルの間に解決させて下さい。

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ラインチェックのやり方

ラインチェックのやり方ですが、PAから音出しをお願いされたら、ただ音を出してもらえれば基本的には大丈夫です。
転換時に楽器のセッティングが終わり、あなたがその楽器を弾いていたらその弾いている音でPAは確認してラインチェックOKとなり終わる場合もあります。
もしあなたが他に確認したい音があればPAにそれを伝え音出ししておきましょう。

ライン楽器の後にエフェクターなどを繋いでいるときは念の為エフェクトのON、OFFも確認しておくといいでしょう。
しっかり繋がって出力の確認ができても、例えばエフェクターの電池がなくなっていてバイパス状態になっていたら、出力はされるけどエフェクトはかからないといった状況になるからです。

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もしチェックせずにライブ始まりそうになったら…

もしラインチェックの確認もされず本番をむかえそうになったらPAスタッフに確認をしてみてください。
ほとんどはあなたがセッティング中に音をチェックして済ましているはずですが、稀にバンドのセッティングが複雑でドラム移動もしてアンプも積み上げてなんてやってる間に押して押して急いで忘れてるなんてこともあるかもしれません。
同期音源なんかが流れないと悲惨なので不安であれば確認してみて下さい。
「大丈夫大丈夫」とラインチェックをしないなんてことはないはずです。さすがにそれはアマチュアPAと言わざるを得ないと思います。

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胸を張ってラインチェックしましょう

ラインチェックは必要な確認作業です。
今までラインチェックなんてものを教わることはあるはずないでしょうし、いきなりPAの人に「ラインチェックお願いします」とか専門用語投げつけられ、わけわからない思いをしたかもしれませんが、これでこれからは堂々とラインチェックできることでしょう。
不安をなくして良いライブを!!

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