ライブやバンド活動でよく聞くけどイマイチわかってなかった用語解説 〜逆リハ順リハ編〜

ライブの為に

あぁ、逆リハな。わかってるよそんなこと!リハを逆でやることだろ?ん…逆??だいたいわかってるから細かいことはいいんだよ!

逆リハ、名前の通り逆からリハーサルをすることですが、当たり前に行われていてその意味を考えたこともない人も多いかと思います。リハーサルの順番も効率を考えて作られていますので理解を深めれば自分で企画をする際にも役に立つはずです。

逆リハとは本番の出順を逆さまにした順番でリハーサルをしていくことです。
あまり気にせず、リハーサルの時間にリハーサルをしている方も多いかと思いますが、その日のライブが逆リハじゃないこともあるはずです。
リハの順番によってどう効率よくなっているか、また少し気をつけないといけないことなどを紹介します。

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基本は逆リハ

ライブ当日のタイムテーブルを決める際は基本的には逆リハで組んでいくと思います。
逆リハにすることで最後の出番であるトリのバンドからリハをし、遅い出演のバンドからリハを終わらせ機材をバックスペースにスタンバイさせていくことになります。
最後にトップバッターのバンドがリハをし、リハのセッティングを残したまま開場を迎えるという形です。
ステージにまつわるスタッフは本番は機材の移動などリハーサルと逆の動きをすればいいので理解もしやすいので逆リハで行われることが多いです。

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逆リハじゃないパターン

時に逆リハで行われない1日もあります。
あるバンドがリハーサルの前に他のスケジュールが入っていたり、地方から遠征してくるバンドは入りの時間に余裕を持たせる為に遅めに設定するなど、出順と逆の順番でリハーサルが行われない日もあります。
タイムテーブルをもらった際に、特に告知はされないかもしれませんがそういった都合などが考慮された上でリハーサルの順番は決まっていきます。

今日からは自分が出演するライブの日のタイムテーブルをもらったら、その日が逆リハなのかどうか確認してみるといいかもしれません

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逆リハじゃなくてもトップバッターのバンドのリハは最後

その日が逆リハでなくても1番目にライブをするバンドは基本的には最後にリハをします。
なぜかと言うとリハーサルをしてステージはリハ後の状態のままスタートを迎えたいからです。

例えば1番目の【A】というバンドが先にリハをして、最後に2番目に出演する【B】というバンドのリハをしたとします。
すると【B】のリハ後にまた【A】のバンドにステージを戻さなければなりません。
アンプのツマミやドラムのセッティングもマイクスタンドの角度まで先程の【A】のリハの状態に戻すのは二度手間ですね。アンプのツマミが数ミリズレてしまったらリハでバッチリ決まった状態とは違うバランスになってしまうかもしれません。

2番目、3番目、4番目〜の出演であればどういう順番であれリハの状態に復元するだけですが、1番目だけはリハーサルした直後の状態で本番を迎えられるようにしたいわけです。

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逆リハじゃない時に気をつけること

では逆リハでない1日でリハーサル後に気をつけたいことです。
それは機材の移動と機材の溜め場を注意すること。
機材の移動はアンプやドラムセットなどを転換時にステージや機材置き場に移動する際の流れです。

逆リハであればリハーサル後に次のバンドの機材がどれくらいの量なのか、機材移動でうまくすれ違えるかなど確認できますが、逆リハでないと本番の転換ではバッティングしないバンドからの転換になったりします。
ですので、自分のバンドや前後のバンドの機材の持込みが多い場合はその入れ替えでステージ上が混雑しないか予想をたてる必要があるかもしれません。

そしてもう一つが機材の溜め場です。
会場のスペース次第でリハーサル後の機材置き場に余裕があればいいですが、詰め合って置かなければならない場合には注意が必要です。

例えば逆リハじゃなく2番目のバンドからリハをしたとしましょう。
リハを終えて機材置き場に機材をスタンバイします。2番目のバンドで出番が早いので機材置き場は手前側に設定されています。出番が遅いバンドが奥になってます。
出番を終えたバンドから片付けをするので本番が進むごとに手前からスペースがあいていきます。

では2番目のバンドのリハが終わり、何も考えず指定する置き場所に置いたらこうなります。

出順2番目のバンドのあとの出順5番目のバンドのリハ後、機材溜め場にきたら封鎖されてて困っちゃいます。

逆リハであれば遅く出演するバンドからリハをするので順番に奥に機材を詰めていけばいいので流れはスムーズですが、逆リハでないと少し気遣いが必要かもしれません

会場のスペースの都合や機材量次第なので時と場合によって考えて転換ができればいいですね。

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順リハもあります

ちなみに順リハというものもあります。
逆リハが⑤→④→③→②→①というリハーサル順に対して、
順リハは①→②→③→④→⑤もしくは②→③→④→⑤→①といった順番でリハーサルをします。

順リハは本番の流れと同じ順番でリハーサルをしますのでよりリアルに機材の移動や転換を確認できます。
順リハの場合もさっきの機材置き場倉庫番作業が発生することがありますので少し気にする必要があるかもしれません。

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ちょっとした気遣いで良い日に!

リハーサルについてはこちらの記事にも詳しく流れなど、演奏者側が知っていてもらいたい基礎知識を書いていますのでぜひ見てみてください!

バンドリハーサル完全攻略ガイド
リハーサルって何すればいいかイマイチわかんないよな。テキトーに曲やってモニターもらって終わりって感じ? こういった方も多いのではないでしょうか。リハーサルがどんな目的で進行してい...

今まで、ライブ当日のタイムテーブルをもらい、自分のバンドのリハーサルの時間しか確認していなかったかもしれませんが、これを期に当日は逆リハなんだな、順リハなんだな、まで確認して転換などでちょっとした気遣いができると対バンとも仲良くなれるかもしれませんしスムーズな転換で落ち着いてセッティングができるかもしれません
良いライブ、良い1日の為にリハーサルの順番も気をつけてみてはいかがでしょう!

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