ギターアンプ・ベースアンプのヘッド持ち込みの際の注意点

ギター

ベースのヘッドをライブハウスに持っていったらキャビネットに繋ぐところさえ間違えなければOKでしょ?

今回はヘッドだけ持ち込みの際の注意点を紹介します。意外とマイアンプを購入したけどアンプの使い方については知らないバンドマンは多いです。上の振井(ふりい)くんももしかしたら知識が足りないかもしれません。

自分のアンプヘッドを手に入れたら、ライブハウスごとにメーカーやコンディションの違うアンプでする音作りからは開放されます。
アンプからはいつも自分の理想のサウンドを作ることができるようになります。
それにリハをやったあとツマミをメモして戻して、また本番でリハと同じにして…といった作業もしなくてよくなります。リハそのままの音の状態を残せるのも大きなメリットです。

そんなマイアンプの持ち込みですが少々注意点があります。
注意しないと最悪、ライブハウスの機材を壊してしまったり、自分のアンプが壊れてしまう可能性があるのです。
そんな気をつけることを今回紹介します。

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そもそもアンプの持ち込みっていいの?嫌がられない?

まず、バンド活動初心者だとアンプの持ち込み自体いいものなのかどうか、ルールなんかがわからないかもしれませんが、どのライブハウスでもアンプの持ち込みは全然オッケーです!

アンプを持ち込むってことはこの人はちゃんと明確な出したい音があるんだなと私なら考え、そのアンプの音をリアルに伝えようと頑張ります。

上でも書いたようにアンプのツマミの設定をリハ状態に完全に再現できるというのはPAにとってもありがたいです。
PAもリハと同じ状態にミキサーを戻しているのでアンプもリハと同じになっていればリハーサルのバランスを再現して本番を始められるからです。

持ち込むことに関しては全然問題ありませんが、さて本題の注意しなければいけないことをこれから取り上げていきます。

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レンタルするキャビネットとのインピーダンスのマッチング

1番気をつけなければいけないのはインピーダンスです。
よくライブハウスやスタジオで見かけるベースのキャビネットはAmpegの810でしょうか。あの黒くてデカいやつです。
ギターのキャビネットだと1960Aですよね。

これらのキャビネットにはもちろん、どのアンプやキャビネットにも出力と入力のインピーダンスの値が決まっています。
インピーダンスというのは抵抗値のことでΩという単位を用いてアンプやキャビネットに表記されています。

今回はあまり掘り下げて説明しませんが、このマッチングを合わせないと使えないと思って下さい。

よく見るベースのキャビネット810なら4Ω、マーシャルのキャビネットなら16Ωです。

持ち込むアンプがこの受け側のキャビネットのインピーダンスに合っていないと接続できない、接続して無理に使うとどちらかが壊れる可能性があるのです。

余談として、インピーダンスには【ロー出しハイ受け】という掟があり受け側のインピーダンスの方が大きければ使えないわけではないのですが、マッチングが取れていないとアンプの出力が小さくなりライブで使うような大音量を出そうとアンプを上げるとアンプに無理をさせこれも故障に繋がることがあります。

ですので、1番の注意点としてインピーダンス、Ωがアンプ側とキャビネット側が合っているか確認をするのが大事です。
もし、使えるのかわからない場合はその現地のライブハウスのPAさんに聞いてみましょう。インピーダンスが合っていなくてもそのアンプやキャビネットの出力次第では使っていいよってこともあるかもしれません。

マイアンプを購入する時にも同様で、キャビネットはレンタルすることが前提なら借りるキャビネットで使えるアンプをセレクトしなければいけないということです。
買うときにわからなければ楽器屋の人に聞くなりホームのライブハウスのPAさんに聞いてから買うのもいいでしょう。高い買い物ですから買ってから使えなかったは悲惨です。

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メンテナンスはちゃんとしてね

インピーダンスのマッチングができていればあとはほとんど問題はありません。
持ち込みのアンプなら所有者はあなたです。ですので、そのアンプの、ライブの、パフォーマンスに支障が出ないようにメンテナンスはしっかりあなたがして下さい
ライブハウスにあるものであればライブハウスのスタッフがメンテナンスをしています。

これまたいつもの話ですが「自分のアンプを持つのがプロっぽくてかっこいい」からといった浮ついた理由でハードオフのジャンクみたいなアンプを買うのは危険です。

買うのならばちゃんと自分の出したいサウンドになるものを買いましょう。

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アンプやキャビなど持ち込みが多いなら事前に相談

あとはバンドメンバーみんなアンプの持ち込みがあるといった場合は事前にセット図を送りライブハウスのスタッフにアンプの持ち込みがあることを把握してもらうことも重要です。
セット図の作り方はこちらをどうぞ。

セット図/ステージプロットの作り方
セット図ってよくわからないからなんとなく送ってるわ そんな人多いと思います。 今回はライブ出演する際に必須なセット図の作り方のポイントを紹介します。会場側が欲している情報は...

リハ前に急にアンプの持ち込みがあると伝えられたら常設のアンプを下ろして持ち込みのアンプに載せ替える作業が生じてしまいます。
その時間でリハーサル時間をロスしてしまうのです。
持ち込み機材が多いならスタッフも準備を事前にしますので必ず伝えて下さい。

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マイアンプでさらに良いライブを

マイアンプを持つことは良いことです。

ボーカリストはMYマイクを持て!
マイクなんてライブハウスにあるからいらないだろ 確かにライブハウスに常設でありますが、自分で持っていたらこんなにいいことがあるというのを、この人にも納得してもらえるように説明しま...

こちらでマイマイクを持つことも私は推奨しています。
自分の機材を持つということはレンタルでは毎回違う機材で曖昧だった使用感や特徴を追求していくことができます。
自分の機材ならメンテナンスをしていけばその機材についての仕組みにも詳しくなるし、修理する技能も見につくかもしれないので本当にオススメです。

注意しなければいけないインピーダンスは電気の話です。
今回はザックリとしか説明しませんでしたがバンドマン自身はこれくらいの知識だけ知っていれば問題ないと私は思っています。
機材が好きでもっと詳しく知りたいって人はオームの法則や直流交流電流の交流抵抗や定格出力RMSと許容入力PGMなどを調べてみるのも勉強になります。
エフェクター作りやギターやベースのメンテナンスにも役立つ電気の知識です。

ぜひ注意点を意識してライブに挑んでみて下さい!

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