好きなアーティストのライブ中にトラブルが起きると見てる私も焦っちゃう…
今回はギターやベースで音が出なくなった時のトラブル対処法を紹介します。トラブルが起きると焦るのは仕方のないことですが、お客さんが見ていてわかるような焦り方は避けたいですよね。ライブの上手いバンドはトラブルが起きたときにも素早く復帰したり、笑いに変えたりと華麗に立ち回り乗り切りますので紹介していきます。
リハーサルの時ならまだいいですがライブ中に音が急に出なくなると焦りますよね。本番中にテンパっててんやわんやするのもカッコ悪いので対処法を紹介します。
しっかりと対処の仕方をわかっていれば何かトラブルが起こったときにはその対処を淡々とこなすだけでいいのでステージ上で慌てふためくことも少なくなるはずです。
セッティング時に音が出ないとき
1発目、音を出すときに音が出ないときは色々と要因が考えられます。
- アンプの電源が入ってるか
- ヘッドとキャビはスピーカーケーブルが繋がっているか
- ギターからエフェクター、エフェクターとエフェクターのパッチケーブル、エフェクターからアンプまでがしっかりと刺さって繋がっているか
- ギターのボリュームが上がっているか
- チューナーモードでミュートになってないか
まずこれらを確認します。
これらは機材の故障とは関係なく、ただのおっちょこちょいミスですのでその要因から潰していきます。
余談ですが、バンド側は「昨日までリハしてた機材なので音が出ないのはおかしい!ライブハウスのアンプが原因だ!」となりがち。
ライブハウス側は「いっこまえのリハまで音出てたんだからバンド側の機材が怪しい!」となりがちです。
どっちが原因はわからないので冷静に対処していきましょう。私も散々痛い目にあってきましたが、トラブルが起こった時に何かを怪しいと決めつけてしまうとその先入観から、本当の原因を突き止めることが困難になり原因究明に時間がかかってしまいます。
ですので、淡々とチェックしていきましょう。
これらをチェックしてまだ音が出ない場合は機材の不調や故障という可能性が出てきますので、どの機材がいけないのかチェックしていきます。
原因を探る為、怪しい機材のアイテムを絞り込んでチェックしていくのがいいでしょう。
というわけで、まず、アンプとギターやベースを直結してみます。
これで音が鳴る→エフェクターのどこか
これで音が鳴らない→竿もしくはアンプが原因
と絞り込めます。
ではエフェクターだと絞れたら、エフェクターをその間に繋いでいき1個1個チェックしていきましょう。エフェクターの数が多い場合は半分半分で切り分けてどちらに犯人がいるのか狭めるいくのも効率的かもしれません。
こうすればたいてい原因が見えてきます。
リハ時などで時間がある時はしっかりと原因を見つけて万全な状態で本番を迎えられるようにしてください。
原因わからなかったけどなんかいじってたら音出たからオッケー!にしてしまうと本番に辛い思いをするのでやめましょう。
本番中いきなり音が出なくなったとき
本番中のトラブルは時間との戦いになります。
動き回ったことによってシールドが引っ張られて抜けるという原因が1番多いので、まずはそれを疑います。
ギターやベースから一番最初に繋がるエフェクターのシールドが抜けていないか。
最後のエフェクターからアンプに繋がっているシールドが抜けていないか。
この2つが抜けることが多いです。まず確認しましょう。
演奏中ですので、あまりにトラブル対処に時間をとられるのも流れに支障が出るので手の施しようがなければ次の方法に進みましょう。
時には諦めも肝心
これらの対処法を試してみても音が出ない場合、素直に諦めることもライブの本番中であれば大事です。
複雑なエフェクターシステムを組んでいたり、デジタル機器のコンピューター部のトラブルであったときはその場で対処しきれないからです。
だからといって諦めてライブ中棒立ちではだめです。謎の雰囲気に包まれてしまいます。
そんな時はアンプが原因でなければ楽器とアンプを直結でその曲だけしのぎましょう。
一曲乗り越えればMCしてもらいその間に原因究明できます。
すぐに対処できないトラブルであれば、まず音を出せる状態にして一曲だけ乗り切るという瞬発力が大事です。
MCでうまく乗り切る
あなたのバンドがクールなキャラクターを押しているのでなければトラブル復旧中は面白いトークで時間を稼ぎましょう。原因究明中に誰も喋らないでチューニングしかしてない無音の状況ほど苦しいことはありません。
おしゃべりが得意でなくとも苦難を乗り越える~とか適当にいい話とかすればいいんじゃないでしょうか。セッションしてるとかでもいいと思います。告知を先にするでもいいと思います。
とにかく何もしないで無音が続くのはショーとしてNGです。
たいていライブの上手いバンドはそんなトラブルくらいものともせずトークで乗り切ります。むしろトラブルが起きて普段見れないライブが見れたとお客さんを喜ばせて帰らすくらいの技量があるバンドもいます。
トラブルとは万全の準備をしてても起きるもの
どんなにしっかりと準備やチェックをしてもトラブルっちゅうものは起こるものです。
PAでも同じで電子機器を扱っている以上、いつどのタイミングで機材がご臨終するかわかりません。
大事なのはそうなった時にいかに冷静に対処して最小限のトラブルにおさめられるかが腕の見せ所になるのです。
楽器のテクニシャン、ローディーという仕事をしている人が帯同するようなアーティストであれば専門家が対処してくれますが、そうでない限りは自分の機材は自分が1番システムを理解しているはずです。
ライブハウスなどであればステージスタッフもその対処に慣れているので適宜対応しますがエフェクターシステムについてはパッと見ではわかりませんので、自分でトラブル回避ができるスキルも必要だと思います。
是非これを参考にいざという時の心構えをして良いライブをしてください!
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